技術概要

アンバーロジックスの特徴

最近の気象情報システムは、①気温や風向風速を検出するセンサ技術、②情報を圧縮して伝送する情報伝送技術、③ユーザにわかりやすくスマートフォンに表示するクラウド技術、そして④システム設置とメンテナンスの運用技術、という4つの技術側面を持っています。

グループ企業のフィールドプロとアンバーロジックスは、これらの全てを自社で経験しています。全体を見通した上でセンサ技術開発に取り組み、ユーザニーズに合致したシステムを実現します。

代表技術(センサ間通信)

従来の気象情報システムでは、センサを接続するための接続規格がありませんでした。例えば雨量を計測する「雨量計」では、芯線2本のケーブルが標準になっています。このケーブルに雨量0.5mm毎にパルスが伝送されるようになっています。一方では風向風速センサでは、風向情報をアナログ電圧で、風速情報をパルスで送る芯線5本のケーブルが事実上の標準です。地震計で使われるケーブルは、耐雷対策を施した特殊ケーブルが使われる、という話も聞いたことがあります。

このようにセンサの種類、メーカによって伝送するケーブルと信号フォーマットが異なり、気象情報システムを構築する際は、システム仕様に応じて一品料理のような技術開発が行われてきました。これではメンテナンスが大変なだけでなく、コストも高くなってしまいます。

公立諏訪東京理科大学とフィールドプロで開発し、出願された発明(特願2023-220272)は、汎用で多く使われる同軸ケーブルを用いて屋外設置のセンサを接続する技術です。この発明により、気象情報システム特有の課題「設置とメンテナンスの大変さ」を解決することができると考えられます。

株式会社アンバーロジックスでは、この発明を基にしたセンサ技術開発を行っています。

特願2023-220272(有線ネットワークシステム) 公立諏訪東京理科大学及び株式会社フィールドプロからの出願